ピルに不安を感じているあなたへ

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低用量ピルってなに?

一般的にピルと呼ばれているのは低用量ピル(OC)のことを指します。1960年にアメリカで発売されて以降、現在では世界180カ国で約9000万人の女性が利用する女性のための避妊薬です。

避妊薬と言いましたが、今では低用量ピルは「生理の悩みを解決し、避妊も出来る薬」という風に変わってきています。低用量ピルは毎日定期的に服用が必要で、前もっての避妊などを目的に使用します。

また、避妊ピルにはもう1つコンドームが破れていたり不意に妊娠の危険が生じた時に使用する緊急避妊薬「アフターピル」と言うものもあります。

「避妊効果がほぼ100%!」

低用量ピルの避妊効果は99.7%、つまりほぼ100%です。コンドームの避妊確率は97%です。そして、ピルは昔と違ってとても体への負担が少なく、安全が認められた薬です。

生理を安定させたい、辛い生理痛から解放されたい、この日は生理になりたくない!しっかりとした避妊がしたい!などと思ったことありませんか?そんなあなたには低用量ピル(OC)がおすすめです。

「避妊以外にもカラダに良い事がたくさん!」

ピルを使用している間は、排卵がお休みします。これにより女性ホルモンのバランスが大きく変わってしまうことがなくなるので、生理周期も変わらず安定し心も体も快適に過ごすことができます。

さらにピルは月経前の辛さ(PMS)を減らしたり、子宮内膜症の治療にも効果があるといわれています。長期間ピルを使用することで、卵巣や子宮体がんの発症リスクを低くできるという研究報告もあります。

月経調節ができるということは、旅行や大事な予定があるときも、月経をずらせるのでとっても便利

低用量ピルの効果

ピルの利用者が世界的に増えてきた背景には、ピルが避妊の為だけでなく、女性に多くのメリットがあると分かってきたということが大きくあります。では、低用量ピルを利用することでどんなことが起きるのでしょうか?メリットとデメリットをまとめてみました。

「メリット」

  • 確実な避妊効果
  • 生理痛や生理不順の改善
  • 出血量の減少
  • にきびなど肌荒れが治る
  • 生理周期が28日程度で安定
  • 卵巣がん・子宮体がんのリスク低減

肌のトラブルや生理の悩みがピルを飲むことで解決したという女性が多数!また、避妊については「ピルの避妊効果」をご覧ください。

「デメリット」

ホルモンに敏感な人の場合以下の様な副作用が出る確率があります。

  • むくみ
  • のみはじめに吐き気
  • 頭痛や倦怠感

※これらは数日~2週間ぐらいで消えます。

最近の低用量ピルは昔のピルと違い、ほとんど副作用が出ない人が多いです。ピルを飲んだことがない人でも、心配するほどつらい症状が出る人は少ないと言えます。

命にかかわるような(心筋梗塞など)副作用は、10万人に1人以下と言われています。多くの人は、むくみや倦怠感などの副作用で「ピルは一度試したことあるけどダメだった」と思っている人が多い原因かもしれません。これらはホルモンの量や種類が変わると、楽に飲めることが多いので、ぜひ別のピルも試してみてください。

「避妊以外の4つの効果」

避妊を目的に開発された低用量ピルですが、最近のピルは上記であげたメリットのように、月経痛を楽に順調にすること、体調と精神面の両方を安定させる効果があります。

「生理痛や月経前症候群(PMS)の改善」

ホルモンバランスを整えることで、生理痛を軽くし、生理不順を改善します。イラつきがちな生理前の憂うつや体・頭のだるさなどが抑えれるとしたらどうですか?ピルはこれら月経前症候群(PMS)を和らげる効果があります。

肌荒れ改善で美肌効果

低用量ピルの成分である女性ホルモン「エストラジオール」はヒアルロン酸を増加して、お肌に潤いを与えます。さらに、ホルモンバランスが整えられることで大人ニキビの予防にもなります。

毛が薄くなる

男性ホルモン作用を含まないピルを服用することで体毛が薄くすることもできます。

がんや様々な疾患のリスクを軽減

卵巣がん、子宮体がんのリスク減少。その他にも子宮内膜症、良性乳房疾患、卵巣のう腫を減少させます。

ずば抜けてピル利用率の低い日本。その理由は間違った知識や偏見?

現在、日本でピルを利用している女性は全体の4~5%と言われています。それに比べ、アメリカ、ドイツ、フランスなどの先進国の利用率は30~60%です。中でも10代後半~20代では70~80%もの女性たちが利用していると言われています。なぜ日本ではこれ程までにピル利用が少ないのか。それは日本に残るピルへの誤解やピルに対しての知識不足などが根付いているせいでしょう。

「正しいピルの知識」

あなたはピルに対してどんイメージを持っていますか?避妊薬?体調不良に見舞われるもの?太る?実はその知識は間違ってるかもしれません。そんなピルに対するイメージ・噂に最近の研究結果などを交えてお答えします。

ピルを服用すると「がん」になる。

以前はピルを利用すると乳がんなどのリスクが高まると言われていますが、低用量ピルでは急激にがんのリスクが上がるという事はありません。また、最初にも述べたように最近の研究結果ではピルの利用を続けることで卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げることが分かっています。

ピルを服用すると将来不妊症になる。

これに関しては逆で、ピルを飲んだほうが不妊症になる確率は低いことが分かっています。ピルは避妊効果がある薬ですが、服用をやめればその効果はなくなります。つまり、ピルを飲んだからといって将来不妊症になるという心配はありません。

ピルを服用すると太ってしまう。

ホルモン含有量の多いピル程ホルモンの作用で食欲が増進されてしまい、それにより体重増加の可能性があります。しかし、それによって見られる影響は個人差はありますが1,2キログラム程度とされています。ホルモン含有量の少ない低用量ピルではその影響作用が抑えられています。

ピルを服用するとずっと続けないといけない。

ピルは自分の判断でいつでも服用を中断できます。これを心配している人も多いのですが、実際の声で多いのはピルを飲んでみて、「これからも続けたい」と感じる女性が圧倒的多数ということです。そのため、合わないと感じたらやめることもできるので、一度3ヶ月間(ピルが身体に馴染むまで)の使用をしてみてることをおすすめします。

避妊は低用量ピル(OC)で、性病予防はコンドームで

自分の身は自分で守るのが1番です!避妊を男性任せにするのではなく、きちんと自分で管理しましょう。また、避妊に関して特に若い女性に多いのですが、「性行為後にアフターピルを飲めばいいや」と考えている女性も見受けられます。確かにアフターピルも同じ避妊薬ではありますが、こちらはあくまで避妊はしていたものの不慮の事故などが起こってしまった場合などに使うものなので初めからアフターピルで避妊しようとする事はおすすめできません!

アフターピルは身体への負担も大きくなりますので、毎回の避妊をアフターピルでとなるとその後、身体に影響が出てきます。初めから避妊を希望しているのであればアフターピルではなく「普段から低用量ピルを利用する」事をおすすめします。

また、ピルの避妊効果は高いですが性病まで防ぐことはできません。性病を予防するにはコンドームの着用が効果的です。ですので、性行為の際には低用量ピルで避妊をし、コンドームで性病予防と2つを掛け合わせることでより確実な避妊効果を発揮し性病のリスクを軽減できます。