1本の注射で10年間高確率男性避妊が可能に!?

男性避妊ベイサルジェル

現在「避妊」といえば日本では男性の「コンドーム」が主流で、女性で「低用量ピル」を服用している、もしくは避妊に失敗した際に「アフターピル」を利用するといったところでしょう。

男性避妊には他に「パイプカット」がありますが、ほぼ完全な避妊が出来るものの、1度カットしてしまったらもう元に戻す事は困難で、コンドームも手頃ではありますが避妊には不確実です。その為現在では確実に避妊するには「ピル」か「パイプカット」になるでしょう。→避妊薬「ピル」を使えばほぼ確実に避妊できます!男性の手術による避妊「パイプカット」

しかし、医学の進歩と共に男性避妊に関しても研究が進み、新しく画期的な避妊法が開発されています。

新男性避妊法、注射1本で避妊10年持続可能に!?

現在研究開発中の「ベイサルジェル」という男性避妊法では、ナントたった1本の注射で10年間ほぼ確実な避妊が出来るといったもので、従来のパイプカットでは1度施術してしまったら生殖機能の復活が困難だったところ、この方法では機能の回復が可能だそうです。

パイプカットは精管と呼ばれる精子の通り道を切断してしまう避妊法なのに対し、ベイサルジェルでは陰部に麻酔をし、精管を特殊なピンセットで取り出して精管にゲル状のポリマーを注入し精子が精管のポリマーを通る際に鞭毛(べんもう)と呼ばれる精子のしっぽの部分を破壊します。こうする事で精子はそこから先へ進んで行けなくなり避妊が出来るという方法です。

施術後もし子供が欲しくなり生殖機能を回復させたい場合には、注射でポリマーを溶かすことで2〜3カ月ほどで生殖機能が回復するそうです。

臨床治験で成果を確認!数年後には実用化予定

この避妊法は、中国に次ぐ爆発的人口増加が社会問題となっているインドで開発され、インドでは人を対象とした大規模な臨床治験が行なわれており、そのうち被験者の中には15年間も効果が持続しているという人もいるそうです。しかし、生殖機能の回復に関してはまだ確認されていないようです。

この避妊法を支援しているアメリカにおいてもマントヒヒでの臨床治験が行われおり、ベイサルジェルを注入した雄のマントヒヒ3頭を10〜15頭の雌とそれぞれ同居させ6カ月間観察した結果、妊娠した雌は1頭も確認されなかったという報告があります。

しかし、こちらもインド同様その後生殖機能の回復を確認するために精管からポリマーを溶かして流し出す実験が行われるという話が出たのですが、その結果については未だ発表されていません。2016〜17年の実用化を目指して現在引き続き研究開発中なのだそうです。

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