女性の生理の仕組みと体と心の変化

生理

毎月やって来る女性の「生理」の仕組み

毎月やって来る女性の生理は、赤ちゃんをつくる事が出来る体であるという証でもあります。女性にとって、わずらわしいものでもありますが、ちょっと生理の事を改めて知ることで毎月の生理に愛着が湧くかも知れませんよ♪生理の仕組みについて大体知っているという人は多いと思いますが、きちんと知っているという人は意外と少ないように感じます。ここではまず、生理の仕組みについて説明したいと思います。

女性の子宮では、まず卵巣で卵子が作られます。成長した卵子はその後卵巣から飛び出し(排卵)卵管がその飛び出した卵子をキャッチしてそこで精子がやって来るのを待ちます。この卵子は排卵から約24時間が寿命と言われていて、そのうちのおよそ6~8時間が受精可能な期間であるとされています。

卵子が卵管に運ばれ待機されると、今度は子宮内膜の表面が厚くなり受精卵が来るのを待ちます。これは赤ちゃんが育つために血液を蓄える為、また受精卵の布団の様な役割を果たす為にその様に変化し赤ちゃんが育つ事の出来るよう準備をします。ここで卵子と精子が受精しなかった場合、赤ちゃんのために厚くなった子宮内膜は不要となり子宮からはがれ、子宮内膜がはがれる際に生じた血液と卵子と共に5日~7日かけて体外へ排出されます。これが「生理」です。

通常は生理が始まった約14日後に次の排卵が起こり、28~30日をサイクルとして繰り返される事で毎月生理がやって来るです。ただし次にも説明しますが、生理の周期は女性ホルモンのバランスに大きく影響を受けるので人によって28~30日のサイクルできちんと定期的に来る人もいれば28日未満・30日以上というサイクルの人、また毎回変わってしまう人などもいます。

女性ホルモンが生理と大きく関係している

女性ホルモンは女性の生理以外にも身体や心に大きな影響を与えます。女性ホルモンは「卵胞ホルモン(別名:エストロゲン)」と「黄体ホルモン(別名:プロゲステロン)」と呼ばれる2つのホルモンからなり、この2つのバランスが女性の体にも心にも変化をもたらします。ここでは生理に関する事のみ記載しますが、女性ホルモンについて他にもっと詳しいことが知りたいという方は是非「きちんと知って欲しい!女性ホルモンについて」をご覧ください。

生理の周期は、生理開始から排卵までを「卵胞期」。排卵の前後5日を「排卵期」。排卵後、卵胞が黄体ホルモンを分泌する期間を「黄体期」。生理の期間を「月経期」と大きく4つに分けられています。先にお話しした女性ホルモンがこの4つの周期で増えたり減ったりとホルモンの分泌が変化する事によって女性の身体や心にも変化が生じ、女性に生理前のイライラや生理痛といった症状が起こるのです。

では次に、この4つの周期に起こる「女性ホルモンの変化」と「体の変化」、「心の変化」についてそれぞれ順に説明していきたいと思います。

生理の際の女性ホルモンの変化

「卵胞期」

妊娠に備え卵胞ホルモンの分泌が増えます。この時期が卵胞ホルモンが最も多く分泌されます。一方黄体ホルモンの方はこの時期はまだそれほど変化がなく安定しています。

「排卵期」

卵胞ホルモンの分泌がピークに達し、それに伴って今度は黄体ホルモンが排卵後から次の生理にかけて分泌量を増やしていきます。逆に卵胞ホルモンは徐々に分泌量が減っていきます。

「黄体期」

黄体ホルモンが最も多く分泌されます。卵胞ホルモンの方は引き続き徐々に分泌量を減らしていきます。

「月経期」

受精卵が着床し無事に妊娠すると黄体ホルモンがその妊娠を維持するために分泌量を増やします。しかし、妊娠に至らなかった場合卵胞ホルモンと共に黄体ホルモンの分泌量も減っていきます。

生理による体の変化

「卵胞期」

卵胞刺激ホルモンと呼ばれるホルモンの働きにより、卵巣の中にいくつもある卵子の素となる原子卵胞というものの1つが卵子へと成長を始め、子宮内膜の表面が少しずつ厚くなっていきます。

卵胞ホルモンは、女性らしさや女性らしい体をつくるホルモンで、卵胞期に最も多く分泌されるため、この時期が女性が1番体の調子が良いと感じ、むくみが改善されたり肌の調子が良くなったりします。また痩せやすい時期にもなる為ダイエットの効果が出やすい時期でもあります。

「排卵期」

卵巣で成熟した卵子が卵管へ排出され排卵が起こります。それに伴って子宮内膜が厚くなる事で中には下腹部に不快感や違和感を感じる人もいますが、この時期はまだそれほど体に感じる症状の変化というのはありません。しかしその後に現れるむくみや腹痛・腰痛・肩こりなどが引き起こりやすくなり、また便秘にもなりやすくなります。

「黄体期」

いわゆる生理前の時期になります。妊娠を助ける働きをする黄体ホルモンの影響で体内の水分保持や食欲増進作用が起こり、それによって太りやすくなります。また他にもお腹や腰・肩の痛み、乳房のはり・痛みなどが出たり、皮脂の分泌が増え肌荒れを引き起こすといった症状が現れます。

「月経期」

女性にとって1番憂鬱な生理の時期です。倦怠感や頭痛、吐き気といった様々な不快症状が引き起こります。また、生理の出血によって貧血を起こしやすくなり体温が下がって冷えが生じ、血行も悪くなります。

生理による心の変化

「卵胞期」

気分が晴々として前向きな最も気持ちが安定した時期です。そして、子孫繁栄のために本能的に性欲が強まります。1番女性が心も体も絶好調で輝きを放つ期間だと言えます。

「排卵期」

徐々に卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスに変化が生じる影響で気持ちの上がり下がりも激しくなってきます。人によって凄く気分が高まっていたのに急に落ち込んで悲しくなったりという人もいます。

「黄体期」

ホルモンバランスが急激に変化する時期な為、それにより自律神経も影響を受け情緒不安定になります。人によって様々ですが、怒りっぽく攻撃的になる人やマイナス思考になりすぐに落ち込んだり泣いてしまったりと気持ちが塞ぎがちになる人もいます。

「月経期」

生理痛の不快感などから気分は憂鬱で落ち込みやすくなり、生理モレや取り換え等にも気を遣う為、何かと神経質になりがちになります。ニオイに特に敏感になったりもしますが、生理が終わりに近づくと共に気持ちや体も軽くなっていきます。

生理で体温も変化(基礎体温)

「基礎体温について」

「基礎体温」という言葉を聞いた事はありませんか?この基礎体温というのは目覚めた直後の体を動かす前、一番安静な状態にある時の体温のことを言います。この基礎体温は女性のみでなく男性にもありますが、女性は体調不良や激しいストレスが無い健康的な女性であれば大体0.3~0.5度の温度差で周期的に変化します。

基礎体温は男性は一定なのですが、女性はホルモンの変わるサイクルによって基礎体温も変化し「低温期」と「高温期」と呼ばれる2つに分かれています。この基礎体温の変化から女性は排卵や生理の時期、妊娠しやすい時期といった体の状態を知る事が出来ます。

「基礎体温の変化とそこから分かる体の状態」

では、基礎体温がどのように変化し、それによってどのような体の状態を知ることが出来るのか?という事についてお話ししていきます。

生理が始まる時期から排卵までが低温期、排卵から次の生理までの時期が高温期で、低温期から高温期に変わった時が排卵日となります。卵胞ホルモンには体温を下げ卵子を成長させる作用があり、黄体ホルモンは着床しやすい状態や妊娠を保持させるため体温を上げる作用があります。基礎体温は人それぞれ異なるのですが、1つの目安として低温期はおよそ36.7度以下、高温期は36.7度以上とされています。

自分の基礎体温が何度であるかを知る為には「基礎体温計」で毎朝目覚めて体を動かす前に基礎体温を測り記録する事で知ることが出来ます。ここで1つ気を付ける点は、身体を動かしてしまうとそれだけで体温が上がってしまい、正確な数値が出ないという点です。ですので基礎体温計をいつも枕元の手に届くところに置いておくのが良いでしょう。これを3ヵ月程記録する事で自身の低温期の温度と高温期の温度が把握できます。これにより生理不順であっても大体の生理の時期が把握でき、本来高温期から低温期に入る時期なのにその後もずっと高温期が続いているという事があれば「妊娠」しているという事も分かります。

妊娠しやすい時期

妊娠しやすい時期は生理が終わった直後の卵胞期から排卵期までの間で、そのうち最も妊娠しやすいのは排卵の前後7日間です。

妊活に励む人は是非基礎体温を測って子作りのタイミングを計ってみてはいかがでしょうか?

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