男性の手術による避妊「パイプカット」

男性の避妊手術

男性主体のほぼ100%の確率で避妊できる避妊法としてとても有効なのが「パイプカット」です。

女性にはあまりなじみのないものですが、避妊法にはこういったものもあるのだという事を1つの知識として知っていても損は無いと思います。

パイプカットとは一体どんな避妊法で効果はどれほどなのか?パイプカット手術とはどんなものなのか?分かりやすくご紹介していきたいと思います。

パイプカットとは

パイプカットの正式名称は「精管結紮手術(せいかんけっさつしゅじゅつ)」といいます。

通常の射精では、射精の際に「精管」という精子を運ぶ管を通して精子が精液の中に混ざります。しかし、パイプカットは妊娠の素となる精子が射精の際に精液に混ざらないよう、「精管を切断する」事で妊娠のリスクを減らします。

精管を切断するなんて聞くと何だか大手術な感じがしますが、日帰りできてしまう程簡単な手術なんです。

「コンドーム」や「膣外射精」などの他の男性の避妊法と比べ、ほぼ100%の確率で避妊が可能な避妊法です。

パイプカット後の身体の状態と避妊効果

性生活も手術前と全く変わらず行うことが出来ます。パイプカットしたからといって精液が無くなるわけではないので、見た目は全く同じで射精も可能です。一度切り離した精管から精子が出ることはなく、避妊効果は永久的に持続します。

切り離した精管を元に戻す復元手術もありますが、手術後は年数が進むにつれ精子そのものを作り出す能力が低下するといわれており、修復することは難しいでしょう。そのため、一度決断して手術を受けたら二度と子どもを授かれる可能性がなくなるということを覚悟する必要があります。

そんな中、今意外にも若い男性の間で「パイプカット」する人が増えています

少子高齢化が問題となっている現代にこの様な男性が増えてしまっては、妊娠中絶率が減ったとしても問題は悪化してしまいます…。

実際に20代男性でパイプカットをした方の実体験を見つけましたのでご参考までに!

→参考記事;「まだ20代の学生だけど、パイプカットしました。」

パイプカット手術の方法と受けられる場所・条件

パイプカット手術は、麻酔は局所麻酔だけで良く、手術に関わる痛みは少ないと言われています。手術時間は約30分と短く、入院の必要もない為日帰りで実施できる医院が多いです。

手術は主に泌尿器科で行われ、手術の方法は医院によって多少異なりますが、基本的には同じです。

パイプカット手術の方法は、精子の作られる「睾丸」から左右に1本ずつ延びる精管を引っ張り出し、それぞれ10mm程切断し、両端を医療用の糸で縛って切断した精管の両端を電気メスで焼灼し閉塞します。

手術後に精子がいないかの確認検査を行い、精子が確認されなければ終了となります。

精管を引っ張り出す際に、メスで切開するのではなく、特殊な鉗子で陰嚢の皮膚に直径6~7mm程の穴をあけ、その穴から精管を引っ張り出すという方法もあります。

また、縫合に使われる糸は溶ける糸を使用する医院がほとんどで、その場合は抜糸に来院する必要がありません。

精子が含まれていないということ以外これまでと何も変わらず、諸外国では保険対応になっている国がある程ごく一般的な避妊手術なのです。

母体保護法に基づいて行われるパイプカットは、原則として子どもを産む必要がなくなった男性に行われるため、独身の方や若い男性が行うことはできない場合もあります。また、パートナーのいる人は承諾書が必要な医院もあります。

パイプカットに掛かる費用

パイプカット手術はケガや病気ではない為保険が適用されません。そのため費用は全て自己負担となり高額です。

医院によって費用はさまざまで、10万円前後のところもあれば20万円前後のところもあります。

新たな男性避妊法

医療の進歩で新たなパイプカット法が研究開発されています。

現代の医療の進歩は素晴らしく日々進化を遂げており、近い将来この様なパイプカット法ではなく、「メスを使わないパイプカット」と言われる「ベイサルジェル」なるものが出来るそうです!

これは精管を切断するのではなく、精管にゲル状ポリマーを注入する方法で、精管内のポリマーを通過すると精子が破壊される仕組みで、何カ月、あるいは何年か後に子供が欲しくなったら再び注射してポリマーを流し出せばいいそうです。→詳しくは1本の注射で10年間高確率男性避妊が可能に!?をご覧ください。

この「ベイサルジェル」が導入されるようになったら男性にも女性にも良い実に画期的な避妊法として多く取り入れられるでしょうね!そんな日が待ち遠しいです。

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