ピルで不妊症予防☆

不妊症

急増する不妊症と不妊治療者

今や「7組に1組」が不妊症に悩んでいると言われています。なぜ不妊症はここまで増えてしまったのでしょうか?

それには、妊娠・出産をしようとする女性の高齢化と社会的な要因が挙げられます。一般的には、更年期に差し掛かる前の36歳~37歳前後までが、女性が自然妊娠しやすい時期とされています。年を取るほど卵子も高齢化し、妊娠しにくくなります。

また、現代社会では、子どもを育てるにはお金が必要というイメージがあるため、経済的に落ち着いてから子どもを産もうと考える人が多く、そうしているうちに30代後半になってしまいます。そこからタイミングをはかる為、さらに時間が掛かって、もうその頃には「妊娠しにくいカラダ」になってしまっているという事も多いのです。

同時に女性の社会進出にともない、キャリアを充実させたい女性が増え晩婚化が進んだ事も一因と言えます。

リスクの多い高齢出産を避けるため35歳までに妊娠を考えるとすると、女性が働き始めてからその期間は10年ほどしかありません。もっと働きたいと思えば妊娠しにくくなり、子どもを産もうと思えば仕事を手放さなければならず、女性は、常に年齢を意識しながら、仕事か出産かという決断を迫られています。益々進む少子高齢化問題の解決のためにも、女性が仕事と出産・育児の両立ができる社会支援をもっと充実させるべきです。

不妊の原因となる子宮内膜症が現代女性に増えている

ライフスタイルの変化により、月経回数が増加した事が現代女性の子宮内膜症リスクを高めていると考えられています。

約100年前の女性は、10代後半に初潮を迎え20代始めから30代後半まで4回5回と妊娠・出産・授乳をくり返し、その後ほどなく閉経していたため、一生のうち月経を45回から50回程度しか経験しなかったと言われています。

これに対して現代女性は、主に栄養状態の改善などの理由で、初潮年齢は10代前半と早くなる一方、閉経年齢は51~52歳と遅くなっています。さらに晩婚化や出産回数の減少などにより、一生のうち450~500回の月経を経験すると言われています。なんと月経回数は、昔に比べ9~10倍も増加しているのです。

子宮内膜症は月経をくり返すことが原因で起こるため、現代女性は子宮内膜症のリスクが高くなっているという事なのです。

子宮内膜症の有力な原因とされているのが生理。排卵によって子宮の内膜は次第に厚くなり、妊娠しなければ、はがれ落ちて生理が来ます。

子宮内膜症に至る経緯1

このとき、内膜の一部が逆流し、卵管の先から出てきてしまうのです。

子宮内膜症に至る経緯2 子宮内膜症に至る経緯3

これがきっかけとなって、卵巣の中など子宮以外に内膜が出来て増殖するのが子宮内膜症です。

受精や排卵を妨げるなど、不妊につながると考えられています。

出典:NHK生活情報ブログ

不妊の原因となる子宮内膜症に悩んでいる女性は増加し続けており、今では10人に1人が掛かると言われています

日本では子宮内膜症が全国で200万人以上と推測され、この40年間ずっと増加傾向にあります。さらに、妊娠・出産を経験する前に子宮内膜症にかかってしまった場合、約4分の1の女性が妊娠しにくくなってしまい不妊症治療を受けるなどしているそうです。

不妊の原因となる子宮内膜症は、女性の人生を左右する重大なものであると言えます。そして、現在子宮内膜症予防策として「低用量ピル」が注目されています

低用量ピルと不妊症予防

低用量ピルを服用すると排卵が起こらなくなり子宮内膜が厚くならなくなる為、それによって生理時に子宮内膜がはがれる量もわずかになります。このため、子宮内膜症に陥る可能性が減少されるという事なのです。しかし、日本ではまだまだ低用量ピルに対する抵抗も強く、将来妊娠したい女性が子宮内膜症をそのまま放置してしまい不妊症になってしまうという事がとても増えています。

そんな中、不妊の原因となる子宮内膜症予防として10代から低用量ピルの服用を始めるという人も出てきています。また、生理痛の重い人は普通の人よりも子宮内膜症にかかる可能性が高いとされていますので若い女性には積極的に低用量ピルの服用をしてもらいたいですね。

10代から低用量ピルを服用する事に不安を感じる女性は多いと思いますが、日本産科婦人科学会が作成している低用量ピルの服用に関する案内では、生理を迎えていれば基本的に服用は可能であるとされています。

もし、あなたが将来子供を望むなら

もし、あなたが将来子供を望むのであれば、不妊症になってしまう前にこうした予防策を取り、後々後悔して悩み苦しむ事の無いようにしてほしいと強く願います。

不妊治療に関するドキュメンタリーなどを見ていると、経験していなくともその苦悩や大変さが胸に刺さる思いです。実際に不妊治療をされている女性はそれ以上なものがあると思うと、やはり予防はとても大事だと思います。「不妊」をもっと身近なものとして、不妊予防だけでなく避妊や月経に伴う様々なトラブル改善のためにも「ピル」を服用する女性が増えると良いなと思います。

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